ファウンテン 永遠につづく愛

ファウンテン 永遠につづく愛

★★★☆☆
ファウンテン 永遠につづく愛
The Fountain

●ロマンティックな恋愛映画

■Review: by Casel

壮大な愛の叙事詩ファンタジーってことで、かなり神秘的で難解な印象を受ける作品です。
「死」とは何か?「永遠の命」とは何か?「永遠の愛」とは何か?といった、かなり精神世界のお話。

哲学的メッセージを過去、現代、未来の3つの時代を舞台に綴る展開はエンターテイメントとして見ごたえがあった。しかし、人によっては、なにを伝えようとしているのか訳がわからないほど難解な作品になっているとも言える。

私は、「「怖れ」に生きるな、「愛」に生きろ!」「すべてを受け入れろ」と解釈した。 愚かな人間が持つ、「支配欲」、「傲慢」は、すべて「怖れ」であり、それは「畏怖への道」を意味する。 受け入れよ。怖れるな。すべてを受け入れよ。肉体の死を受け入れよ。 魂に目を向けよ。肉体は、魂の牢獄にすぎない。死は、牢獄からの魂の解放である。
人間よ、「感情」の意味づけを変えろ。それができれば、「死」は、畏怖への道ではなく、満たされる道となる。 魂に目を向けたとき、「命」は永遠となり、「永遠の愛」となる。・・・ということなのだろう。

これは現代人への警告である。私たちは「怖れによる行動」を優先させている。「怖れによる行動」を続ける限り、ほんとの幸せは訪れない。ほんとの幸せとは、たくさんお金を持つことではない。物をいくつ所有しているかではない。どれだけ支配したかではない。結局、この人間社会は、「心と心の繋がり」があってこそ人は幸福を得られる・・・ということ。

印象的だったのは、イジーが息を引き取る直前に言った言葉、「私は満たされている」。そして、未来のトミーの魂が昇華し、イジーの魂のもとへと上っていくシーン。

「二人の愛は永遠」になったのだ。
つまりは、「全力でその人の魂を愛せ、その行為が自分をさらなる高みへと成長させる」ということなのだろう。
深い、深すぎる。・・・・・けど、これが「心理」かもしれない。・・・そういう観点で見ると、よく理解でき、あなたの人生により豊かさを増す作品となっている。

すべてを受け入れよ。愛する人の心を尊び、喜ばすことに徹しよ。それが人間として、心の喜びとして、人生の幸福への道である。
興味ある人は、どうぞご鑑賞あれ!あなたの人生に「幸せ」が雪崩のように流れ込みますように!

(2007年 / アメリカ )
収録時間: 97分

監督: ダーレン・アロノフスキー
製作: エリック・ワトソン アーノン・ミルチャン イアイン・スミス
製作総指揮: ニック・ウェクスラー
脚本: ダーレン・アロノフスキー
撮影: マシュー・リバティーク
音楽: クリント・マンセル

出演: ヒュー・ジャックマン レイチェル・ワイズ エレン・バースティン マーク・マーゴリス スティーヴン・マクハティ

■Introduction:
「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督が描く壮大な愛の叙事詩ファンタジー。愛する人を救おうともがき続ける男の姿を過去、現代、未来の3つの時代を舞台に綴る。主演はヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズ。病に冒され余命僅かの妻イジーを救うため、医師のトミーは一心不乱に新薬開発の研究に邁進する。しかし、残された時間を一緒に過ごしたいと願うイジーの気持ちに気づかない。そんなトミーに、イジーは自分が書いている未完の物語を託し、それを完成させてほしいと告げるのだった。
Amazonで詳しく見る

関連商品
タロットカード殺人事件
マーゴット・ウェディング
シルク スペシャル・エディション
再会の街で
アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン