ピアニスト

ピアニスト

★★★☆☆
ピアニスト
La Pianiste

●大人の恋愛映画

■映画賞を受賞した恋愛映画

■Review: by Casel

完全な狂気に至る直前の自己喪失。を描いていると思う。芸術の中にある正気と狂気をピアノ教師のエリカ(イザベル・ユペール)という倒錯的性癖を持つ中年女性で表現したのだろう。前半は、年下のハンサムな男性に求愛されるメロドラマ風で胸キュン・・・と思いきや、それもつかの間・・・家庭環境からの影響による隠されたエリカのマゾヒストの内面が観る者に迫ってくる。えっ!マゾの人ってあんなことするの!?って感じ。あまりにもの生々しさに圧倒されながらも最後まで目が離せなかった。エリカの内面は、現代人の裏の顔を意味しているように感じて悲壮。
イザベル・ユペールとブノワ・マジメルの役者魂はお見事。カンヌ女優賞、男優賞もうなずける。
ハリウッド映画にはないリアリティがそこにはある。
個人的には、エリカの性癖を彼が一時でも受け入れ、エリカが満足する場面があってもよかったんじゃないかなぁと思うんだけど・・・でもそれじゃ、ラストの完全な狂気に至る直前の自己喪失にもっていけないか〜?!

(2001年 / フランス/オーストリア )
収録時間: 131分

監督: ミヒャエル・ハネケ
製作総指揮: イヴォン・クレン クリスティーヌ・ゴズラン
脚本: ミヒャエル・ハネケ
原作: エルフリー・デ・イェリネク
撮影: クリスチャン・ベルジェ
音楽:

出演: イザベル・ユペール ブノワ・マジメル アニー・ジラルド アンナ・シガレヴィッチ スザンヌ・ロタール

■Introduction:
ウィーン。小さい頃から母親に厳しく育てられたエリカ。40歳を過ぎてウィーン国立音楽院のピアノ教授となった今でも母と二人暮らし。ある日、エリカは私的な演奏会の席で青年ワルターに出会う。彼のピアノの才能に特別な感情を抱くエリカだったが、それ以上にワルターのエリカに対する思いは強かった。彼女に執拗につきまとい、ついには音楽院の試験に合格し彼女の生徒となってしまう。ワルターはある日、思いあまってトイレにいたエリカに強引にキスを迫る。ワルターの思いが通じたかと思われた瞬間、エリカがひた隠しにしていた秘密があらわになる……。

■映画賞
カンヌ国際映画祭 2001年 審査員特別グランプリ ミヒャエル・ハネケ 男優賞 ブノワ・マジメル 女優賞 イザベル・ユペール
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